花の会【俳句】
                             


6月句会報

6月句会報

青く淡き水の匂いの恋蛍    嘉幸
文通のわかれを告げし蛍の夜  悦子
柔らかく掌に抱く蛍の火    礼子
麦秋の水面かがよふ千曲川   ふじ子
朝日浴ぶ一両電車麦の秋    ゆう子
ふる里の終着駅は麦の秋    扶佐子
蛍火の乱舞はげしき夜の闇   貞雄
麦秋の真っ只中のわが家かな  道子
涅槃西風おさまる母の七回忌  きみ子
子等と夜の思ひ出つくる蛍かな 静枝
一筋の蛍をめでる露天風呂   美枝子
源平の争いもなき蛍かな    三那子
少年の口笛聞こゆ麦の秋    八重子
乗り継ぎて帰へる故郷麦の秋  きく
移す手を逃れて蚊帳の蛍かな  美智子
麦秋や八十路の郷のクラス会  とく子
故郷の夢遥かなり麦の秋    朝子
大利根の光の帯や麦の秋    隼人
板打って時を知らせる麦の秋  弘
麦秋の暮色やさしき風揺らす  孝子
母の袖握りゐし夜の蛍かな   史
麦秋や今年で農を終いとす   進
夭折の夫の忌修す麦の秋    ゆき江
蛍火や空に輪廻の輪を描く   仁子



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