西洋美術を学ぶ会 【美術鑑賞】
                             


第19回講座開講!美術史家佐藤よりこ先生

名作でたどる『美術史の旅』講座 第19回12月15日開講
第19回講座のテーマは、「流麗な線描のリズムとこぼれ落ちる涙、ロヒールと後継者たち」北方ルネッサンス美術

北方ルネッサンス美術とは?
=15〜16世紀にアルプス以北の地域において見られるルネッサンス的現象、主に次の先駆的絵画に代表される。

三つの先駆的美術
●初期フランドル絵画
=ヤン・ファン・エイクに代表される15世紀フランドル絵画
●初期ネーデルランド絵画
=ネーデルランド(現在のベルギー、オランダを中心とした地域)で展開された15〜16世紀絵画
●初期ドイツ絵画
=デューラーやホルバインに代表される15〜16世紀ドイツ絵画

第18回講座で「初期フランドル絵画」の前エイク的作品とファン・エイク兄弟の作品を学びました。第19回では「初期ネーデルランド絵画」のロヒール・ファン・デル・ウェイデンやネーデルランドの画家たちの作品を見せていただきました。日本ではなかなか目にすることがない作品ばかり・・プロジェクターの図像とともにご紹介します。

なお、次回の第20回講座について開催日時は未定です。新型コロナウィルス感染拡大の状況を見ながら決定いたします。

     
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、十字架降下、1435-38年頃、板、油彩、220×262cm、マドリード、プラド美術館

ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの作品
●ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1399/1400〜1464)
 ◎聖母を描く聖ルカ
 ◎受胎告知
 ◎十字架降下
 ◎キリストの磔刑の祭壇画
 ◎聖母子とジャン・グロの肖像(二連祭壇画)
 ◎ブラック祭壇画
 ◎若い女性の肖像
 ◎キリストの磔刑(二連画)
 ◎聖母とヨハネの間の十字架上のキリスト

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、十字架降下、1435-38年頃、板、油彩、220×262cm、マドリード、プラド美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、十字架降下(部分)、1435-38年頃、板、油彩、220×262cm、マドリード、プラド美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、受胎告知、1435年頃、板、油彩、86×93cm、パリ、ルーヴル美術館
左 ヤン・ファン・エイク、宰相ローランの聖母、1434年頃、板、油彩、66×62cm、パリ、ルーヴル美術館  右 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、聖母を描く聖ルカ、1435年頃、板、油彩、137,5×110,8cm、ボストン美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、キリストの磔刑の祭壇画、1440年頃、板、油彩、96×69cm(中央パネル)、各パリ96×27cm(両翼)、ウィーン、美術史美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ブラック祭壇画、1452-55年頃、板、油彩、41×137cm、パリ、ルーヴル美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ブラック祭壇画(部分)、1452-55年頃、板、油彩、41×68cm、パリ、ルーヴル美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ブラック祭壇画(部分)、1452-55年頃、板、油彩、41×34cm、パリ、ルーヴル美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ブラック祭壇画(部分)、1452-55年頃、板、油彩、パリ、ルーヴル美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、キリスト降誕の祭壇画(ブラーデリン祭壇画)、1452-55年頃、板、油彩、91×89cm(中央パネル)、各91×40cm(両翼)ベルリン、国立絵画館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、マギの礼拝の祭壇画(コルンバ祭壇画)、1460年頃、板、油彩、138×153cm(中央パネル)、各138×70cm(両翼)、ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、マギの礼拝の祭壇画(コルンバ祭壇画)(部分)、1460年頃、板、油彩、138×153cm(中央パネル)、各138×70cm(両翼)、ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、聖母子とジャン・グロの肖像(二連祭壇画)、1450-55年、板、油彩、各38,5×28,5cm(左翼)、ベルギー、トゥルネ美術館、(右翼)シカゴ美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、若い女性の肖像、1455年頃、板、油彩、37×27cm、ロンドン、ナショナル・ギャラリー
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、キリストの磔刑(二連画)、1455-60年頃、板、油彩、各175×91cm、フィラデルフィア美術館
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、聖母とヨハネの間の十字架上のキリスト、1460年頃、板、油彩、325×192cm、スペイン、エル・エスコリアル修道院

初期フランドル・ネーデルランド絵画における15世紀後半の主な画家たち
●ペトルス・クリストゥス(1415/20〜1473)
◎仕事場の聖エリギウス
◎若い女性の肖像
●ヨース・ファン・ゲント(活動期1460〜1474以降)
 ◎使徒たちの聖体拝領
●ヒューホ・ファ・デル・フース(1440頃〜1482)
 ◎ポルティナーリ祭壇画
 ◎聖母の死
●ハンス・メムリンク(1430/40年頃〜1494)
 ◎聖母子とマルティン・ファン・ニーフェンホーフェの肖像(二連画)
 ◎トンマーゾ・ポルティナーリマリア・バロンチェッリの肖像
●ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス(1460頃〜1485/95)
 ◎荒野の洗礼者ヨハネ
●ヘラルト・ダフィット(1460頃〜1523)
 ◎エジプトへの逃避途上の休息

ペトルス・クリストゥス、仕事場の聖エリギウス、1449年頃、板、油彩、99×85cm、ニューヨーク、メトロポリタン美術館
ペトルス・クリストゥス、若い女性の肖像、1470年頃、板、油彩、28×21cm、ベルリン、国立絵画館
ヨース・ファン・ゲント、使徒たちの聖体拝領、1473-74年、板、油彩、288×320cm、イタリア、ウルビーノ国立マルケ美術館
ヒューホ・ファン・デル・フース、ポルティナーリ祭壇画、1475-80年、板、油彩、253×304cm(中央パネル)、各253×141cm(両翼)、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
ヒューホ・ファン・デル・フース、ポルティナーリ祭壇画(部分)、1475-80年、板、油彩、253×304cm(中央パネル)、各253×141cm(両翼)、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
ハンス・メムリンク、聖母子とマルティン・ファン・ニーフェンホーフェの肖像(二連画)1487年、板、油彩、各44×33cm、ベルギー、ブリュージュ、メムリンク美術館(聖ヨハネ施療院)
ハンス・メムリンク、トンマーゾ・ポルティナーリとマリア・バロンチェッリの肖像、1470年頃、板、油彩、各44×34cm、ニューヨーク、メトロポリタン美術館
ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス、荒野の洗礼者ヨハネ、1490年頃、板、油彩、41,9×27,9cm、ベルリン、国立絵画館
     
ヘラルト・ダフィット、エジプトへの逃避途上の休息、1510年頃、板、油彩、45×44,5cm、ワシントン、ナショナル・ギャラリー


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