花の会【俳句】
                             


7月句会報

7月句会報

自由とはときに虚しき火蛾の舞 嘉幸
五十年前の彼の恋文遠花火   悦子
送り火の跡白々と合掌す    礼子
軒簾母の寝息のやすらけし   ふじ子
流れ星思はぬ人と出会ひけり  ゆう子
朝市の喉にしみ入る枇杷のつゆ 扶佐子
パナマ帽ななめに若き日の写真 貞雄
老いたれど細々続く暑中見舞  道子
教師服脱ぎ盆僧に戻りけ    きみ
夕映への風と競へる凌霄花   静枝
星雲の果てなん富士の山開   美枝子
茶髪の子浴衣姿のあでやかに  三那子
子の歳も知名を越える夜の秋  八重子
畳紙に思い出重ねうす衣    きく
黒揚羽昼寝の犬の頭上舞ふ   美智子
風運ぶ墓石の隅の夏落葉    とく子
変わり行く銀座の街の花槐   朝子
一山を幽閉したる梅雨の霧   隼人
みんみんと鼻のつまりし声続く 弘
至近距離ニ取材のカメラ夏祭  孝子
日焼け子に塩味利かすむすびかな 史
今年また被爆者名簿迎へ     進
杉箸のにおふ山家の鮎料理   ゆき江
好きな人娘告げけり梅雨晴間  仁子


中野まなVIVAネット